男性パーソナリティー:
時刻は2時を回りました。毎週金曜日のこの時間は「葬祭よもやま話」お届けしております。冠婚葬祭の中で知っているようで知らないというような事がずいぶんあることが段々解って来ましたけれども(笑)



女性パーソナリティー:
そうですね(笑)なんか、穴があったら入りたくなる事ばかりですけども。



男性パーソナリティー:
もう穴すら掘れないという、そんな感じですけどもね。今日もコメンテーターは、株式会社サニーライフ明善社 常任顧問 大西秀昌さんにお越し頂いております。こんにちは。



顧問:
こんにちは。お世話になります。



女性パーソナリティー:
よろしくおねがいします。



男性パーソナリティー:
8月は夏休み中の学生さんたちもいらっしゃるという事で、普段我々が何気なく使っている言葉が仏教から来ている言葉があって、びっくりして来ましたけれども。



女性パーソナリティー:
そうですよねぇ。



男性パーソナリティー:
今日はその最終回という事になります。今日はまず「左前」これが仏教から来ている。今、左前と言っても解らない人が居るかもしれませんが(笑)



顧問:
そうですねぇ。



男性パーソナリティー:
着物を着る時の合わせ方ですよね。



顧問:
そうですね。「会社が左前になった」とかですね。良くない時に使われる左と、左うちわで良い時に使われると、そういう事もあります。昔は全て和服でございましたので、右前が本来ですけども、左前に着物を着せると。ところが今の方は、前の解釈が違うんですね。親御さんから習ってないんで。着物の左前って言ったらどちらが前で、どちらが後ろになるんですかね?



男性パーソナリティー:
左前は、左からくるのが上にくるんじゃないですかね。



顧問:
胸から見て左側(肌に近い方)が前です。



男性パーソナリティー:
あ、そうですか。



顧問:
そうなんです。だから右手は入りますよね、着物着た時。これは右後ろなんです。だから前がどちらかという事になりますと、右手が入る方が正式なんですね。生前中は。左手が入ったら死んだ時に左手が入るようにする。だから前というのは皆さん方から見て前なのか、こちら側から見て前なのか、(ちょっと言い損ないましたが)皆さん方から見た方が前なんですね。



男性パーソナリティー:
そういう事になりますね。



顧問:
その辺をよく勘違いされて、たまに反対に着られている方がいらっしゃるんです。人に着せてあげたら感覚が変わるんですね。男性がネクタイした時に自分のはいつも軽く締めているのに、人にしてあげようとしたら中々できないでしょう。それと同じで右手が入る方が生前の正式な着方、亡くなったら左手がスムーズに入る方が死人用だというふうに考えて頂いたら左前が解ると思うんですよね。



女性パーソナリティー:
なるほどねぇ。迷うんですよね。



男性パーソナリティー:
話を伺ってみるとシンプルですね(笑)



顧問:
えぇ。シンプルですけどね(笑)中々その辺が「あら、どっちだったかな」となるんですよね。



男性パーソナリティー:
今、左前の話を伺いながらちょっと思ったんですけど、時計回りなんかありますよね。我々日本人が子供の頃から遊ぶ時に輪になって遊ぶ時に回り方がありますよね。あれも左回りは嫌われますかね。



顧問:
はい。色んな童謡を歌ったりする時に時計回りに回るでしょう。不思議なものですね。トイレの水流しても右回りに回るそうなんですね。左回りに回ってないですね。だから西半球と北半球とは違うんですね。



男性パーソナリティー:
あ、そうですか(笑)



顧問:
法則があるらしいんですよね。だからあえて反対に回そうとすると大変なんですね。



男性パーソナリティー:
かえって大変なんですか。あと「皮肉」



顧問:
そうですね。これもお坊さんが「お前の意見は皮程度だ」と、「お前の意見は肉までいっている」というような事で価値判断を皮だ、肉だと言ってたんで、それがなまりまして、皮肉という言葉になったそうなんですよね。



男性パーソナリティー:
「貧者の一灯」もそうですか?



顧問:
貧者の一灯はお釈迦様が昔、皇帝にお坊さんから招かれてお城に行って接待を受けて帰る時に、暗くてガタガタ道をお釈迦様が帰られるといった時に危なくないように皆さんで灯りを用意しようと老夫婦が言ったんです。で、お金持ちから色んな方が沢山の灯りを持ち寄ったんですね。ところが、あのお婆ちゃんはお金も何もない。だけどお釈迦様に何か布施をと思ったんですけど、何もないから自分の髪を切って油を買ってそれに火を灯してお釈迦様の足元を照らした。ところがその時に金持ちが沢山大きな灯りを持ち寄って煌々と照らしてる訳ですね。お婆ちゃんの灯りは微かな灯りなんですけど、非常に強い風が吹きまして、一瞬にして真っ暗になったんですけどお婆ちゃんの灯りだけが暴風に消されずお釈迦様の足元を照らしてお釈迦様は無事帰られたと。だからお金とか量じゃなく、その心が大事なんだと、僅かな灯りでもその気持ちがお釈迦様の心を打ったという、きれいな話なんですね。



男性パーソナリティー:
そういう事なんですね。お釈迦様はご覧になってたという事なんですね。



顧問:
だから金持ちが奉仕したのは何の意味がない、あって当たり前と。



後編へ続く→

日時: 2010年07月21日|カテゴリ:お葬式のマメ知識

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